2009年3月28日土曜日

アペラシオン

今日は、フランスワインの簡単なお話をしましょう。

フランスワインには4つの格付けがあって、上から
  1. A.O.C  (原産地統制呼称ワイン)
  2. A.O.V.D.Q.S. (上手い訳がありません・・・品質がそこそこのワイン)
  3. V.d.P (地酒)
  4. V.d.T (テーブルワイン)
という感じになっています。

まぁ、最近は大体のワインがA.O.Cに分類されています。

1000円以上のフランスワインを買ってみると分かるのですが、ラベルのところに、

Appellation ○○ Controlée

と書かれているのがそうです。

酒屋さんで、「AC○○」と略されているのを見たことがあると思います。

さて、この○○に入る部分が、アペラシオンと言ってワインの産地を表しているんですね。

ただ、これがなかなか難しい。

基本的には、
  1. 村名   (例えば、メドック地区の中のサン・ジュリアン:AC Saint Julien)
  2. 地区名 (例えば、ボルドーの中のメドック地区:AC Médoc)
  3. 地方名 (例えば、ボルドー:AC Bordeaux)
のどれかが書かれています。

感覚としては、良い畑で作られた物ほど、産地が詳しく書かれています。

上の三つだったら、村名アペラシオンが一番上等です。

ただ、不親切な事に、ラベルにはAppellation Saint Julien Controléeとしか書いていません。

何も知らないと、これが高級ワインなのかどうかも、村名なのか地区名なのかも、何も分かりません。

つまり、全部覚えるしか無いんです。

例えば、コチラ。


AC MORGON ですね。

これは、ブルゴーニュ地方の、ボージョレ地の村名のアペラシオンです。

4000円くらいのボージョレーの赤を飲みたいな~、という人にはちょうど良い物です。

でも、どこにもBeaujolaisとは書いていません

知らないと、こちらを選んでしまいそうですね。


こちらは、AC Beaujolais。

分かりませんが、1500円~2000円くらいの品でしょう。

そうすると、少し贅沢をして良いボージョレを飲んでみよう、と思っても一生味わえない。

それって、少し残念じゃないですか?


という訳で、フランスワインを飲むときに、アペラシオンを意識してみると楽しみ方が変わります。

酒屋さんで高いワインを買うときは、納得して買いたい物ですね。

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